百姓作業記録@はてな

週末百姓の作業記録

水田の湛水に関する覚え書き

冬季湛水云々以前に、個別の作業のノウハウは兎も角
田に水を湛める作業そのものを、系統立てて
理論的には知らんので、まとめて覚え書き化する。

2012年12月2日の作業記録その1
http://blogs.yahoo.co.jp/tristar19720518/7969486.html
で「水が溜まらん」と記述したが、似たような相談を発見。

田んぼから水が抜けてしまします。(以下略) - Yahoo!知恵袋
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1221231072
これのベストアンサーは「畦畔(あぜ)からと田面からの水漏れをなくすこと」
横からの漏れを止めといて、水を流し込んで代掻きすれば溜まるそうな。

この辺を系統立てるべく↓のサイトを参照してみる。
くぼたのたんぼ:たんぼの総合情報サイト
http://www.tanbo-kubota.co.jp/

・田面から水が漏れないのは「鋤床層(すきどこそう)」のおかげ
くぼたのたんぼ:田んぼのメカニズム
http://www.tanbo-kubota.co.jp/scheme/index.html

・代掻きは荒代(あらじろ)、中代(なかじろ)、植代(うえじろ)
・12/2時点では精々「荒代」、下手すりゃ「荒起こし」レベル
くぼたのたんぼ:田起こし
http://www.tanbo-kubota.co.jp/tool/tool02.html
くぼたのたんぼ:代掻き
http://www.tanbo-kubota.co.jp/tool/tool04.html

ついでに畦塗りの前にやる「あがた」に関しては
山口県萩市弥富在住の「宮内欣二」氏のブログ
「男あり 草深い田舎でもの書きす さを 草のもぢ摺り といふ」
の、2007年5月16日の記事
「畦塗り 腕を落とさんためにもせめて一本ぐらい」
に、判り易い画像が添付されてたので参照する。
http://blogs.yahoo.co.jp/misakacoco3/32203331.html
「イメージ2」の鍬から下が「あがた」、機能に関しては
「畦を載せる台です。畦際に泥を寄せておくことです。
 少し高くなった縣に、縣から取った泥を乗せていきます」
という説明で判らんようなら、身体で理解するべきかと(w

代掻きされた泥では柔らか過ぎて塗り付けられないので
干潟を作って水を抜き、適度に硬くなった泥の半分を基礎と
して、残り半分で嵩上げ堤防を作るイメージ?

「畦塗り機」として機械化もされてて、大規模経営では
必須の農機らしいのだが、出始めの頃に試しに使ってみると、
使い勝手が良くなかったらしく、ここではいまだに
手作業で畦塗りしてるので、世間一般では手塗りの技術が
遺失しかけてると聞いて驚いた覚えがある。


宮内氏は「あがた」に「縣」の字を当てておられるが、
畦の干潟で「畦潟」と当てた例が…
どこかで見た筈なのに見付からないや。

…え、萩市の市会議員? 国会議員だったら時期的に
(只今、第46回衆議院議員総選挙の選挙期間中)
拙かったかもしれんが、市会議員だからセフセフ